二人にタオルケットをかけて

「ちょっと行ってくる。
いなくても大丈夫だからね。」


置手紙を置いておく。


「騒がないでね…」


ドアを静かに閉めた。
階段を息を殺して降りる。


ドキドキ・・・・
どうか・・・・見つかりませんように・・・



静かにロックを外す。



「林檎さま?」


うわ~~見つかったよ・・・・


「島さん、お願い、見逃して!!
大事な友達が・・・遺書みたいなのおいて…
いなくなったって…。」



「見なかったことにしておきます。
その代わりきちんと電話を入れてください。
電話に出てください。」


携帯を私に持たせた。


「私の携帯番号が登録してあります。」


「ありがとう。」


「これはお嬢様の携帯ですから。」


「感謝します。」


島さんは最初嫌いだったけど
最近温かさを感じていた。


「気をつけて・・・・」



「いってきます~!!」
屋敷を飛び出した。