いつものように緊張感の中で
食事を終えた。

先生から電話来なかったのか

今夜はいつもに増して
静けさが怖かった。



食事を終えたら島さんが

「高木さまからお電話です。」
そう言った。


まーくん?



受話器の向こうから緊迫した声が
聞こえてきた。


「どうしたの?」


「理輝さ、今朝変った様子なかった?」


「理輝?」
朝の理輝は優しかった。
それにとても素直だった。


「素直だったくらいかな~~」



「帰ってないみたいでさ。
おとうさんと大喧嘩して朝学校に
行ったみたいで、
佐々木さんから遺書みたいなものが
あるって言われて
俺らも心当たり捜してるんだけど
見つからないんだ。」


「遺書??」



心臓がドキドキしてきた。