すると、佑は私の頭を優しく撫でてくれる。

いつもは私の事をからかってくる佑だけど、こんな時はスゴくまじめになって、親身になって話しを聞いてくれる。


…こんな佑を私は好きだったりする。



―――――――…。

公園のベンチで座りこんでいた私たちだが、
ある程度鳴き止むと佑は静かに口を開いた。


「ねぇ、莉沙。」

優しい声。

そんな佑の声が私の鼓膜を震わす。

「俺が、さ?毎回どんな気持ちで莉沙の失恋話やらを聞いているか…莉沙は知ってる?」


佑は立ち上がり目を細めた。

「っは?」

佑の表情からは、出ると思わなかく、唐突な発言に私は正直言って驚く。

そんな私の表情を見てか、クスリと笑う佑。

「分からないならば…良いけど?」

そんなことを呟き佑は私の頬に手を触れる。

その瞬間私の顔が自分での分かるほど真っ赤に染まったのは言うまでもなかった。