「人の会話盗み聞きするとかどういう神経してんねん」 うちはそいつと目も合わせないで言った。 「先輩に向かってその口の聞き方はないだろ」 「もう無視無視!行こ!」 相手にしても無駄と思い、うちは逃げるようにその場から去る。 「ちょっ、由姫待ってよ!」 うちは、なんか分かる気がする。 うちはあいつにはホレない。