あの大和先輩を殴っちゃったよ… 由姫はしゃがんで大和先輩の顔を覗き込んでいった。 「うちのダチを口説こうなんぞ10年はえーんだよ。 今度手ぇ出したら口から脳みそほじくりだしてやるかんな!」 少々荒っぽいが、 由姫の言葉は素直に嬉しかった。 男たちは逃げるようにしてその場を去って行った。 「「………」」 私たちは唖然としていた。 「遅れてごめん!ほな行こ?」 「う…うん。」 由姫はさっきの人が誰か知らないみたいだ。