俺は由姫が通った後もなお、渡り廊下を眺めていた。 しばらく眺めてたら、物凄い勢いで由姫が走って行くのが見えた。 …明らかに様子がおかしかった。 そっから俺は時計とにらめっこしながらずっとソワソワしていた。 早く終われ――― 鐘が鳴った瞬間、俺は教室を飛び出した。