「なんかあったの?」 そう言った翔の口が耳のすぐ側にあって、息がかかってくすぐったい。 「…………」 答えたくなかった。 返事が無いから不安になったのか、翔はそっと抱き締めてたうちを離した。 「由姫?」 「あの日の……」 「え?」 「……あの日の告白、今でも有効なん?」 ―――――――――――――― ――――――――