しかし翔はそれを笑わず、 瞼を親指でなぞると、優しくうちを抱き締めた。 中二のくせに、なんてませてんだ。 なんて思ったけど、 翔の体温があまりにも心地よくて、 知らないうちに翔の背中に 腕を回していた。 まだ幼さの残る体が、なんか愛しかった。 ずっとこうしときたいって思った。 うち、人肌を求めてたんかなぁ。 そう思うと、また泣きそうになった。