そいつの顎をガッと掴むと、壁に押さえつける。 「くっ…」 「何しやがんだコラァ!」 もう一人の男がうちを引き剥がす。 「てめえ……っ」 顎を掴まれてたやつが顎をおさえながら言う。 そんなのお構い無しに、引き剥がしたやつに何すんだと言わんばかりに睨むと、無意識にうちの腕が動いた。 鈍い音が響いた瞬間、 「何してんだ!!」 後ろから声がした。