このことを、咲樹と志歩に言うことは無かった。 翔も誰にも言ってへんみたいやし。 それに、うちが二人に言って気を遣わせるんもアレやしなぁ。 数日たてば、意識することもほとんど無くなってきた。 そして、まだ少し肌寒い4月の末日の日曜日。 午後4時過ぎ、部活から帰っているところだった。