深い海の底
泳いでいるのさ

波風たつ世界に
うんざりしながら

深い闇の中
さまよっているのは

可笑しなこの世界に
浮上する気もしなくて

魚雷放つ手が
まだ震えてるのは

怖いと言うより
ねぇ何だろうね

何処まで沈めるだろう?
沈まない事ばかり願う
君達には分かるまいが

此処まで来れないだろう?
水面を漂う綺麗事
僕達には赦せるのさ

触れ合えないのは
『不幸』じゃない

触れれば容易く
『幸せ』じゃないさ

不気味と言うなら

そうかも
そうだね

優しい傷なら
尚更
癒えない

退路は無いけど
不安にはならない

触れたのかな?
フれたのかもね

先など見えないだろう?
光に満ちてるハズの世界

なら何故に君は鳴く
心を濡らせよ早く

海底に生きる僕達は
涙も迂闊に流せない

誰が何の為に
沈めたんだろう

そう言えば自ら
志願したっけ

引き止める声にも
背を向けたんだろう

そう言えば其れは
どうしてなんだろう

何処まで沈めるだろう?
沈まない事ばかり願う
君達には分かるまいが

此処まで来れないだろう?
水面を漂う綺麗事
僕達には赦せるのさ