「だから謝る必要ないって!ハルの言ってたこと正しかったし」

それから先輩はシュートを何本がうってまた話し出した


「俺さ、高1ん時スランプの時期があってさ…ちょうど3年生にとっては最後の大会に重なったんだ」

「……」

「2、3年生人数少なかったから俺と悠生も出てたんだけどさ、全然ダメで………あの時と同じ今日の試合は楽しくなかった」


トントンとドリブルをつく音がとても寂しく聞こえた…



「もうあんな試合は二度としない……だから、ハル…」

ドリブルをつくのを止めた夏目先輩は私を見て言った


「離れていかないで…」



ドキッ―――!!



私は無意識に夏目先輩が近づいてくると一歩一歩と後ろへ下がっていた



「あんな俺見て嫌いになった??」




違う……
そうじゃない…
そうじゃなくて、私は




私は一生懸命首を横に振った

「ホント?」

私はまた一生懸命今度は縦に首を振った

「良かった~」

ため息と共に夏目先輩はその場にしゃがみこんだ


「私、あんなこと言ったのに夏目先輩は私を嫌いにならないんですか?」

正直怖かった
多分それは夏目先輩だったから……

「俺がハルを嫌いになることはないよ!」

「何でですか?」

「だって俺、ハル好きだし!!」
「はぁ…それはありがとうございます」




あれ?
何かめっちゃスルーされた…
告白だって気づいてない??

夏目の心の中




良かった…許してくれた!
ホント良かった~!!

小春の心の中