『何そんなにびびってんの?』
「別にびびってねぇ!」
『びびってる!!』
「びびってねぇ!!」
『じゃあちゃんとプレーしてよ!ちゃんといつもみたく綺麗なシュート決めてよ!!』
「俺だってシュート入れてぇよ!でも…思った通りに体が動かねぇんだよ!!」
『……まさか負けようとか思ってないよね?』
「!!!」
―――今日の試合負けろ
夏目は一瞬晃の言葉が浮かんだ
俺は…負けようと思ってたのか??
違う……
でも…少なくとも…
勝ちたいとは思ってなかった…
黙り込む先輩に私はさらに言う
もうこの際だから全て言いたいこと言ってしまおうと思った