ただでさえ今日は背中を丸めて俯いてる方が楽だったからあまり目を見て話してない。


だから一言一言、どんな顔をして言ってたのかも解らないのに。


ずるいよ。工藤君。


いつも、ムカムカさせるのに。


いちごのヨーグルトだってひんやりしてて、走って買いに行ったのが目に浮かぶ……


凄く凄く美味しく感じた、いちごのヨーグルトで私の胸は工藤君でいっぱいになった。




「じゃ、失礼します」


「うん。ちゃんと言うのよ?」


「はい」



もうドキドキしてるし、工藤君を見たら顔が熱くなるかもしれない。


でも、やっぱりお礼が言いたい。


工藤君にありがとうって。