「ルイ!先生、何だって?」



教室に戻ると朱里が声を掛けてきた。



「うん。ちょっとー家の用事で、帰ってこいって。だから帰るね」


「そっか…。明日は…来れそう?」



少し心配そうに聞いてきた朱里に私は笑顔で答えた。



「うん!普通に!だから心配しないで!」



そう言うと朱里の顔はパッと明るくなり



「そっか!何か悪い方に考えちゃって!気を付けて帰ってね!」



ニコッと笑った朱里に私も笑ってうん!と返事した。