「だから、言いたくなかったんだよ…」



工藤君は空いてる片手を額に当て、歩くスピードを早めながら、ため息まじりにそう呟いた。


私は、そのスピードに付いて行くのが少し、大変だけど……



どうしよーーー!!


誕生日に来いって、言われてたなんて…


すごーーく嬉しい!!!!



「工藤君っ!!お誕生日おめでと!!」


「もう、終ったっつーの」


「じゃ、おめでとうだったねっ!!」



自分でも解るくらいニッコニコで言うと、チラッと私を見て、軽く微笑んだ工藤君。



「…お前、パフェ決定な」



そう呟いて、プイッとそっぽを向いた。