「……お前は?」



工藤君がチラッと見て聞き返してきた。



「私はね、4月20日!」


「どおりで……だから、ボーっとしてんのか」


「なっ!!だからって!!」



工藤君は、私がそう文句言うとニヤッと笑って、突然歩くスピードを早めた。



えっ、な・何で…!?
これもイジワル!?


そう思いながら、手を引っ張られる私は早歩きで工藤君の隣に並ぶ。



「…でっ!工藤君は誕生日いつ?」


「プレゼント何がい?」


「えっ!いいよ!もう終わってるし!」


「じゃ、いちごパフェはどうだ?お前、ニコニコしながら見てたろ」


「ウソだ!メニュー見てるだけでニコニコしないよ!って、ちょっとー!!」



私はその場に立ち止まった。