たしか、1月号だったか2月号だったか、とにかく冬の時期。


妹の琴音は、本当にウザく、しつこかった。



『ねぇ!見て見てっ!凄く可愛んだよ!ねぇ!見て!』って…。



余りにもしつけぇから、その場をおさめる為に見たくもない、雑誌を見た。



……可愛かった。


コイツのファンになった。




「それから俺も、毎月見てる。てか、全部見た」


「あっ、ありがとうございます」



照れ臭そうに頭を下げたルーに少し笑いながら俺も頭を下げる。



初めから興味があった。


ファンだと知ってほしかった。


話していくうちに、どんどん惹かれてって、あっという間にコイツを好きになってた。