「ヌボー、ボヘーって何よっ…!!」



いつもなら、そう言い返す所だけど、言った工藤君の顔が赤い…。


もしかして…照れてる…?



「おい、何笑ってんだ…」


「別に〜?」


「…チッ…取りあえずアレだ。俺に気ー遣ったり、遠慮すんのはやめろ。もうこれで、この話は終わり。行くぞ」


「ちょっ…!!」



工藤君に手を引っ張られ歩きだした私。


私の手を引っ張って、少し先を歩く工藤君の耳は真っ赤っかだ。



「…ルー!思いっきり楽しむぞ」


「うんっ!」



振り返った工藤君に頷きながら言うと、前を向いて、しばらくプイッとそっぽを向いていた。