4時間目―――数学。


私、いつの間に寝てたの!?

全然解んないよーー!!


黒板に答え書くなんて……


先生を見るとニッと笑った気がした。

鬼っ!悪魔っ!!

うぅ、どうしよう…。


ノートを見てみると、解読不能な文字と線がちらほらある。

私は、香奈ちゃんにノートを見せてもらい教科書を見ながらなんとか解いた。


「……ありがと」


香奈ちゃんは微笑みながら頷く。


「できたのかよ」


後ろからの声に、私は後ろを振り向かずただ頷いた。


「じゃ次、相沢!」


「は、はい」


先生の声にイスから立ち上がる。