「続きまして中等部のオルガン愛好会の発表です。」


クラシック音楽が流れる中、さっきは人が帰っていったのに今度はぼちぼちと集まってきていた。

つーかさ、普通に入れんじゃん。


「こっそりここで見ないとこの二人に意識いっちゃって演奏台無しやろが」


と耳元で隼人が囁いた。


その通りだな。


ミカエル様とガブリエル様お二人の周りには神々しい光というか、オーラが立ち上ってる。
ただでさえ超絶美形なのに、その威厳に満ちたオーラじゃ誰もがそっちに意識がいっちゃうよな。

正解だ。
ここで正解だ。

うん。


そこまで考えて行動してたのかなは疑問が残るけど。


オルガン愛好会の発表の後。



ついにワコちゃんと遠山先生が登場した。


演奏曲は『アメージング・グレース』『ホーリー・ナイト』。



そして。





『アヴェ・マリア』