「あそこから入れそうじゃない?」


チャペルの二階を指すガブリエル様。
警備もいないけど、大丈夫かなぁ?


二階の出入り口に向かったオレ達4人。


扉はがっちり鍵がしてある。


ダメじゃん。


「どけ」

「は?」

「開けるからどけ」


開けるからどけ?


もしかして扉壊すおつもりですか?



「おまえじゃないのだからそんなムチャするか、バカ者が!!」



オレもそんなムチャしないっすけど。
睨まんといて!!


天使様に扉の前を譲り、オレ一歩後退。


扉の取っ手にかけた天使様の手が鈍く白く輝くと『ガチャ』っという音がした。

ゆっくりその扉を押しやると……中へすんなり入れてしまった。


2階はお客さんを入れてないから、オレ達4人貸し切り状態。