「どうにでもなれ!! くそっ!!」
遠山先生の投げやりな言葉が飛んできたかと思うと。
バルバトスに向かって白チョークが飛んでいく。
いくつもいくつもそれはもう見事なくらいにまっすぐに。
一点を目指して飛んでいく。
その一つ一つがキラキラと輝き始め。
光の帯を作りだし。
それは一つに溶けていく。
「……すっげー」
思わずそうこぼしていた。
一つに溶けていくチョークは光の帯を纏いながら、銀色に光り輝く槍へとその姿を変えた。
そしてその槍は……
吸い込まれるようにひたすら真っすぐに、バルバトスの胸を貫いた。