成功したら何をしますか?

もちろん。


「逃げるのみ―!!」


鍛え上げられたオレの脚力ちゃんの見せ場だな。

つーか、オレ。
百瀬に来てから走ってばっかじゃね?


カッコいいところ見せたくっても全然できないし。

むしろ、こんなオレばっかじゃ、女子は絶対にトキめいてくれないだろうし。


「真理矢!! 追いつかれるぞー!!」


遠くから悪友の声が飛んでくる。


うるせ―うるせ―うるせー!!

だったらおまえが走ってみろよ!!


つーか、先生早くして!!


「お~い、テンシン。これ、ほんとに武器になるんだろうなぁ?」


お願いだから、んなことのんきに聞かずに投げろ!!


「イメージで出来ても元々は天使様の……羽っすから……イケると……思います―!!
ひぃぃぃっっっ!!」


バルバトスが後ろから、瘴気爆弾を吐き出してくる。


それがオレの背後の地面を抉る。


かんべんしてくれ~!!