半ば強引にウリ様に連れていかれ、後の人たちを置き去りにしたオレ達。

よかったのかなぁ?

すっげー心配ですけど。


特にミクちゃん。

泣いてたし。
不安そうだったし。



オレ、ああいう目に弱いんだよな。


「気にするな」


隣を歩いていたミカエル様がそう言った。


「ミクちゃんが悪魔……なんてことないっすよねぇ?」


オレの質問に、天使様二人が立ち止った。


「なにか感じたっていうの、少年は?」


ウリエル様の顔が真剣なモノに変わっていた。


「感じたっていうのか……落ちた時になんか笑っていたような気が……」


オレの言葉に二人は顔を見合わせた。



「候補には入れておく」

「は?」


ミカエル様の言葉に思わず聞き返した。


『候補には』って。


他にもいるの?


「二人」


二人?