昨日、あれから家に帰っても、七瀬のあの真剣な顔が忘れられなくて。


それに、黒崎に何をするつもりなんだろう?


ベッドに横になっても、寝付けなかった。


夕方には、莉南さんとの約束があるし…。


逃げたい気持ちでいっぱい。


「…い?…ぱい。…先輩!!」


「なに?」


佐井の問いかけに、我に返った。


「城金弟さん、来てますよ。」


耳元で囁いた。


「へ?」


ドアのほうを見ると、七瀬が携帯片手に立ってる。


ボーっとしすぎて、全然気づかなかった!!!


バチッ!!


っと、目まで合っちゃったし。


会いたくないんだけど…。


♪♪~♭♪~♪


メール?


『写真の件で話がある。』


七瀬?!


写真て…。


重たい腰を上げると、渋々と廊下に出た。