苦手な朝をなんとか
乗り切って出勤する。
朝早くから電車の中に
すし詰めにされるなど
今までの人生では
経験が無かった。

会社に着いたとたん
昨日のしつこそうな女が
声を掛けてきた。

「野村さん…よね?」