梨南side
―――――ドクンっ・・・
―――――ドクンっ・・・
―――――ドクンっ・・・
あたしは、鈴奈の顔を目の前にして、心臓が飛び出そうやった。
この、綺麗な鈴奈と、幼なじみの鈴奈と・・・あたしは今からキスするんや。
先輩への申し訳なささと、好きな人とのキス・・・。
あたしは今にも、頭が吹っ飛びそうやった。
「梨南・・・。」
ビクッ
鈴奈が耳元で呟いた。
とたん、キスをされた。
「んっ・・・。」
じゅ、じゅ、じゅ、準備してないし〜っ!!
「ふっ・・・んっ・・・。」
「梨南・・・っ。」
あたし達のキスはドンドン激しさを増した。
先輩、いんのに・・・
先輩、今どんな思いしてはりますか?
悔しいですか?
ムカつきますか?
心の端はそんな思いあったケド、今はキス、止めたくなかった。