家に帰ってからデモテープを入れて聞く


何曲か聞いているうちに泣けてきた



真琴先輩が書く曲は何故か凄く共感できる


だから歌いやすい



でも…今はモデルの仕事もちゃんとしたい



悩みに悩みながら眠りに着いた







翌日


起きるとお昼を過ぎていた



『おはよう』



母さんに挨拶した



『愛斗昨日夜中に出掛けたの?』



『ああ…真琴先輩には会ったよ』



『そう…でどうするの?』



『わからない…実際凄い悩んでる』


『まぁ好きにしなさい』


母さんは優しく言う


『あのさ…』


『なに?』



『モデルのバイトは夏休みだけ?』


ずっと気になってたから聞いてみたら



『続けたいなら続けてもいいし辞めたいならやめてもいいわよ』



『わかった』


そう母さんはいつもそうなんだ


子供の意見ってか本人の意思を尊重する


だからやりたい事はなんでもやればいいって言う



ただやるからには責任を持てと



まぁ結局自分で答えを出すんだよな


それから母さんは仕事に出掛けた