『何言ってんの帰れるわけないじゃん俺に会ったからには』

なんて笑うし


『やっぱり』


そう初めからこうなることはわかってた


真琴先輩に会ったらすぐには帰してもらえる訳がないことも


『じゃあ行くか』



楽しそうに俺を見て言う


『何処に行くんですか?』


俺の質問に簡単に答える真琴先輩



『友達ち…』





そう言われて連れてこられたのはライブハウス



『あの…先輩』


不安そうに聞く俺に

『ここ友達ちなんだよ』


笑いながら答えた



『そうなんですか』


『ほらよ』



そう言われて渡された物はマイク



受け取り聞く



『あの…何故マイク何ですか?』



『愛斗…歌ってみ』


『いやいや歌えないよ歌知らないし』


『お前の知ってる曲だよ』



『え?』


『お前歌った事あるから知ってるはず』


『それって』


先輩が自信満々に言う



『そう俺が中学の時作った曲…お前が歌った曲だよ』


そう中学の時に文化祭の時に先輩が作た曲