次の日から信じれないくらい忙しかった

アルバム作りでスタジオに缶詰


雑誌の撮影


今回の騒動の対応


ライブの打ち合わせ


それでも出来るだけ葵と会うようにした

会えない日は電話で必ず話した


数分しか話せない時も


葵は無理しないでいいよと言って居たけど葵が不安にならないように俺は連絡をした



そんな生活がもう3週間も続いていた


『なぁあとどれぐらい続くのこの忙しさ…てか休みないん』

『あと1週間位かなぁ…とりあえずそれまで休みなし』


真琴先輩の容赦ない話しに俺は愕然


『もう無理葵不足で動けない』


『はいはい愛斗…泣くな泣くな』


『マジで無理…休み頂戴』


『無理』


『無理無理休む』


だってもう本当にゆっくり休めてないし葵にもゆっくり会えないし


『仕方ないだろライブの打ち合わせしなきゃライブ間に合わないだろ』


『それ真琴先輩だけでいいじゃんまたは俺抜きでもかまわないしょ』


『愛斗マジで言ってるのかそれ』


真琴先輩の怒った声

『嘘だよ頑張るよ』

そう言うしか出来なかった

このライブにかけてる思いはみんな同じだし大切なライブだから


結局むちゃくちゃなスケジュールをこなし


気づけばあっという間に1週間が過ぎていた