葵との別れから2年





俺は真琴先輩たちと何処までも駆け抜けた



ただ夢の為だけに



『よお…愛斗久しぶりだな』


久しぶりに顔を出した事務所で偶然声をかけて来たのは水無月先輩



『水無月先輩こそ久しぶりですね』



『てかお前ら頑張ってるな…やっとたどり着いたな』



『はい…やっとたどり着けます…トップに…てか先輩こそ大人気ですね』


そう俺たち『AIWASIHN』に名前を替え走り続けて2年



やっと夢にたどり着いたんだ




水無月先輩もまたモデルと俳優として世界に名前を上げてる


『まぁな』



なんて前と変わらず自信にみちてる笑顔



『なぁ愛斗…葵とは連絡してないのか?』



『してないですね』


『お前はもう…』



先輩は俺の言葉を聞き寂しそうに言う



だから答えたんだ



『いえまだ葵を思ってますよ…この2年色んな事があったけど俺には葵しか居ないから』



そうこの2年間色んな事があった



何度も女性との噂が立った



でも俺は何も言わなかった



実際何もなかったから



だから先輩はもう俺の中に葵は居なって思ったのだろう