そして俺も葵と最後の別れをする




『葵…頑張れよ』



何か気のきいた言葉を言おうと思っても

やっぱり何度も言った言葉をしか思いつかなかった



『愛斗もね…』


そう言い葵は笑った


『あぁ…必ずトップに立つから』



『約束だよ愛斗になら出来るよ…はいこれ最後のプレゼント…一人で見てね』




笑顔の葵



『ありがとう葵も夢叶えてな約束なぁ…じゃあ俺からもプレゼント…一人でみてな』



笑顔を返す





『じゃあ行くね…』




『あぁ…頑張れよ』




こうして葵と別れた





もう葵とは連絡を取らない



これが本当の別れなんだ




その事実に俺は葵が見えなくなって泣き崩れた



『愛ちゃん』



睦月が抱き締めてくれた



『俺…なんで』


今まで言えなかった言葉を出しそうになりながら泣いた




『今は泣きたいだけなけよ…で…泣き止んだらちゃんと頑張ろう』



『あぁそうだなありがとう睦月』




俺は睦月の腕の中で今までにない涙を流した