卒業式当日



来て欲しくなかった


でも残酷にも来てしまった



葵との別れの日




何も変わらない朝




葵と睦月とすみれと歩と一緒に登校した


今まで通い慣れた道を歩く


『なんか寂しいな』

歩が言う


『確かにね』



すみれも言う



『いや別に永遠の別れじゃないし…』



睦月も笑ってた



『そうだな』



『うん…また皆で遊ぼうね…私が帰るまで皆忘れないでよ』


葵も笑顔で言う


でも俺も葵も無理してた




それは睦月たちにも伝わってた




『卒業しても俺らは永遠に友達だよ』



睦月は笑いながら言う






そして最後の学校


教室はいつもと変わらず賑やかで…



でもどこか


いよいよ始まった卒業式






卒業式泣かないと決めていたのに今にも泣きそうだった





『卒業生代表3年5組如月愛斗』



『はい』




俺は舞台にたつ




それと同時に上がる幕