俺を見て真琴先輩は真剣に言う




『愛斗が決めたならそれでいいよ…じゃあ卒業したらバンドは解散だな』



『え?それは…他のボーカル探してくれたら…』


俺の言葉を遮り大和が言う



『愛斗…俺らはお前が歌ってるからバンドを続けてるんだ…始めて真琴がお前を連れてきた時からこのバンドのボーカルはお前以外に居ないって真琴とも永和とも話してたんだよ…
お前が歌わなくなったときが俺ら愛和真の解散なんだよ』


『俺…』


言葉が出なかった



そんな俺の代わりに真琴先輩が言う



『ばぁ~か気にせず行けよ…お前の選んだ道なんだからさ』



『ありがとう』




メンバーの気持ちが嬉しくて泣いてしまった




そんな俺の肩を抱き真琴先輩は笑顔で言う



『じゃあそうと決まれば弥高祭のライブに向けて準備するぞ…』


『え…弥高祭でライブ?』



『あぁ…俺らのラストライブだよ』


『え?』


驚きを隠せない俺に永和が言う