帰る俺を見て赤磐さんは言った



『11月には返事しなきゃ行けないからそれまでに答え出せよ』



俺はさらに悩むことになった




葵を赤磐さんと二人で海外に行かすのは凄い不安だった




赤磐さんは本当にいい人で男の俺でも憧れる




もし葵が…なんて考えると…



でもモデルとして世界に立つほどの自信は今の俺には無かった



結局その日は眠れずに考え続けた



きっと赤磐さんは何がなんでも葵を連れていく気なんだ



赤磐さんがあそこまで真剣にカメラを教えているのは始めて見たと母さんも言っていたから



じゃあ俺は…



悩みの種は減るどころか増えるばかりだった



葵とも話せず



真っ直ぐ夢を追いかけてる葵が羨ましくて妬けてきた




だからつい葵にもきつく当たってしまう事が多くなってしまった




結局俺は自分の中の悩みを解消できないまま毎日をただひたすら前に進んだ





気づけば夏休みは悩みだけを残して終わっていた