そんな葵に笑顔で言う


『なんでだよ…普通だれでも喜ぶよ』


『いやよく雑誌とかに手編みは重いとか書いてあるじゃんか』


そんな事を言うから


『まぁ確かに好きな子以外に渡されると困るけどな…俺は葵からだから嬉しいの』


そう言った


『そっかそうだよね』


って笑う葵


『そうだよ…俺の事考えながら作ってくれたんだろ…嬉しくないわけがないよ』


『うん』


そのまま葵を抱き寄せる



『愛斗』



ちょっとびっくりしたのか葵が言う



『寒いから引っ付いた方が暖かいだろ』


なんて訳のわからない理由を言ってみた

『うん』


俺はめちゃくちゃ幸せものだ



今まで誕生日なんてなければいいとおもってた



でも今は違う…誕生日があるから祝えるし祝ってもらえる



少し夜景を見て家に帰った


俺はさっき睦月に話した話を葵にした


葵も嬉しそうにでもどこか残念そうに言う


『じゃあ暫くは一緒にいれるね』


『あぁそうだな…今まで寂しい思いさせてごめんな』


『大丈夫…まぁ確かに寂しかったけどね』


なんて笑う


こうして世界一幸せな時間は過ぎたんだ