キーンコーンカーンコーン……。
通称、朝の会と呼ばれるのが終わった。
「なぁ、隼人ひまなんやろ?」
窓の外から大阪弁が聞こえた。
「青木さんに告白される夢みたぜ!」
俺は質問とは全然関係ない返事をした。
そして、B組からベランダ通ってきたのは、小学校中学校とクラス同じだった川口純平。
男で一番の親友。
「あ、うちが言った。ひまだって~。」
亜希が純平に返事した。
「ええなぁ。おれも最近、奈津子先生とデートしてる夢見たんやけど、忘れたわ!!」
「純平惜しいことしたなー。」
さっきの亜希の返事をおもいっきり無視して、俺らは夢の話した。
「あんたらの妄想すごいね!」
でも亜希はバカバカしい話も一応聞いてくれる。
「夢や!!(笑)」
「その通り!(笑)
男のロマンだろ!!」
純平は小学一年生になってすぐ、住んでた大阪を離れこっちに引越してきた。でも両親が大阪弁だから今も大阪弁が抜けてない。
「んで放課後どこいく?」
おれは立って、んっーと体を伸ばした。
「昔遊んでた秘密基地行きたーい。」
亜希が言った秘密基地とは、小学校低学年ぐらいの時に作った。