「お~い、…純平!?」
俺は地下4mにいる純平に呼びかけた。
「なぁ!」
「どうした?」
「この穴、横に道が続いてんやけど!」
「はぁ?!」
言ってる意味が理解できない。
「だからー、ほら!」
純平は折りたたみの携帯を広げて、その灯りで穴の周りを照らす。
「なんで~!」
亜希が驚く。
俺ら上にいる3人にも穴の中が見えたからだ。
穴の内側はコンクリートで固められていて、鉄のはしごも見えた。
はしごの反対側にあるはずの壁が上半分ぐらいまであるが、その2mぐらい下半分は壁がなく道が続いている。
どこに繋がってるのだろう?
下水道とかかな?