「おっ、あの倉庫あるで!!」

純平の一言で、まだ秘密基地が存在する事がわかった。



俺はまだ枝の中。


「やっぱあるじゃ~ん!!」

続く、亜希と凛々が抜けて、おれも森に苦戦したのち秘密基地の前に出た。




そうして皆の目の前に秘密基地が現れる。


目の前にして4人とも一瞬、言葉がなかった。
けど、それぞれこれについて心の中で何か思っただろう


無数の枝や葉っぱから差し込む夕日によって倉庫の入口は、斬新なパズルのように描かれている。

「すごいきれい。」
凛々がいう

同感とばかりに亜希も頷く。


確かに、美術部の人でもキャンパスに写すとしたら数日はかかりそうだ。

おれもこのような芸術的な景色は好きな方なので、同じく頷ける。

パズルを遮るように純平の手が伸びてきて、扉に手をかけた。