何も変わってない公園。あの頃のままの状態で残っていて、なんか嬉しかった。
「まんまやん!」
純平の言うとおり小さなアスレチックも鉄棒も砂場も、当時のまま残っている。
「夕暮れまで遊んでたよねー。」
「お前らこっから家近いからいいけど、俺遠いからオカンにめっちゃ怒られたんやで!!」
純平と純平の母さんが言い合ってるのが想像できる。
たまに泊まりにいくけど、純平の両親はとてもユーモア溢れていて、誰とでもすぐ仲良くなれそうな人だった。
「あれ?秘密基地なくない?!」
「あの辺にあったはずだよね?」
亜希と凛々が言った。
俺らも振り向くと、そこは木々が森のように生い茂っていて。
何も見えない。
……こんなんだったっけな?!