「おい純平、そこ左。」


約15分ぐらいチャリ漕いだ。俺の家と亜希の家は秘密基地に近い。



「あの先にある神社の隣だよ!」

「純平バカね。ほとんど覚えてないじゃない。」

純平は途中で2回ぐらい道を間違いそうになってて、凛々に言われた。

「しゃーない(笑)おれんち南の方やし!」


神社の入口に入ると、両側に木が生えていてそれが神社まで続いてる。
その道を2台のチャリが抜けていく。


鳥居をくぐり、すぐ神社が現れた。背の高い木々に囲まれた神社だ。
おかげで日中晴れてても、曇り空の様に暗くなる。

「めっちゃ久しぶりやん!」

「確かに!!まだ神社のおじいさんいるかな?」

亜希が言ったおじいさんは、神社とか隣の公園で遊んでた時に仲良くなった神社の主人。


「まだいるのかな!?まぁとりあえず公園行こうぜ。」

チャリでそのまま神社の反対にある抜け道を通った。この先に風情がある神社とは違って、明るい公園がある。