こちら修二の方……旅の準備をしながら、月子を想っていた。

月子…明日、必ず来るよな。

俺らは、あの日あの時初めて会った瞬間から…結ばれる運命だったんだよ。

一生離すもんか、この世の果てまで、お前を守ってみせる。

これが愛と知ったよ。

親には教える事が出来なかった…自分で探し、見つけ、掴んだ愛だ。

愛を知らずに生きてる親父やお袋、兄貴は可哀想な奴、今となっては、憎しみより…憤りより…哀れみを感じるよ。

家族ん中で…一番幸せ者は…この俺だった。