メイク落とした月子はバスルームへ……。
出来るだけ、遅く遅くゆっくりゆっくりと、入浴に時間をかけるの。
その間に、ズングリムックリが眠りについてくれる事…願いながら、拝みながら……。
どんなに遅く待たせても……そっとベッドに潜り込んだ月子を待っているのは、原田の黄色く光る眼だった。
原田の精力は年々に衰えていた。
なかなか起たない、やっと起ってもいかない、果てないセックスは、月子を苦しめる。
ズングリムックリは己れも果てたい、月子もいかせたい、夢を抱き、意地を背負い、懸命に頑張る。
でも所詮、儚き夢でその日も終わる。
たくさんの時間と労力使い……それは月子にとって、要らぬ時間と労力。
でも、? 今宵の月子はいつもと違った。
原田の下で…頬を紅く染めていた。
?ズングリムックリでいったの?
そんな訳はない。
月子は、心に帰って来た男を想う。
修二さん…修二さんに会えた。
何も知らないズングリムックリは、腰の体操に必死。