男達が去り、心は背中の砂を
叩くと、2人と向き合った。

「東のモンやろ?家出か?」
黒髪の男は言い,欠伸をした。

心は黙っていたが……

「一緒に来い。無愛想くん」
黒髪の男に肩を掴まれ、半ば強制
に心は連行された。



2人に連れてこられた場所は街
の外れにある小さなビル。
店などが入っている様子は無く
廃墟となったビルのようだ。

中に入ると、コンクリートの
部屋は冷たく感じられる。