――キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴った。


それとほぼ同時に先生が入ってくる。


「起立〜礼」


『おはよーございまーす。』


そしてみんな一斉にイスに座る。


隣の男子がHR中にも関わらず私に話しかけてきた。


「ねぇ萩原さん。関口と日曜日デート?めっちゃ2人とも大声で話してたから聞こえたんだけど(笑)」


聞かれてたんだ…


どうしよ…


でも邪魔されたくないしな…


「え?しないよ?行けたらいいねって話!他に誰か聞いてた?」


「うーん…どうだろ?たぶんいないんじゃないか?」


「まじで?」


「まじで!」


「信じていいかわかんないけど信じるね(笑)」


「は?ひどくね?(笑)」


「酷くないし(笑)」


「萩原さんたち!先生の話聞いてるの?」


やばっ…


聞いてなかったわ…


しかもだんだん堂々と話始めちゃったし…


開き直るか(笑)


「聞いてませんでしたぁ(笑)」


さすがにダメか?


「もぉ…ちゃんと聞いててね!」


「あーい。」


なんとかしのげたわ(笑)


ってか隣の男子は私を庇おうとかおもわないのかよ!


まぁ私には空くんがいるしね(笑)