―――――side空――――――
「美奈!簡単に死ぬなんて言うなよ!美奈がいなくなって悲しむ奴のこと考えろよ!!」
「そんな人いるわけないじゃん!」
ここにいるし…
「俺だって羽月ちゃんだって悲しむだろ?!まぢで簡単に死ぬなんて言うなって!」
「もうなにもかもうんざりなの!!ラクにさせてよ!」
そう言って美奈はポケットからカッターを取り出し手首に当てた。
「本気なんだよ…ねぇ空くん…今までありがとね?」
本気かよ!?
「まてよ!」
「なんで止めるのよ!!!!」
美奈が怒鳴った衝撃で美奈の手に持っていたカッターが激しい音をたてて落ちる。
俺がそのカッターを瞬時に拾い、刃をしまってからポケットへしまった。
「美奈!落ち着いて聞けよ。誰かが言ってたんだけどな、神様は乗り越えられない壁は、その人にはあたえないんだってさ。だから、神様は美奈がいじめっていう壁を乗り越えられると思ってあたえた試練なんだよ。」
「試練?」
「そう。だから一緒に乗り越えよう?」
「でも…無理だよ!」
「決めつけるな!弱音だって吐けばいいじゃんかよ!今日みたいに!受け止めてみせるから!」
その言葉を聞いてかはわからないけど、美奈が地面へぺたりと座り込んだ。
「うん…ありがとう…」
そうしてまた美奈は泣き出す。
「わかったから!もう泣くな?」
俺は美奈にそう言って無理に笑顔をつくって微笑みかけた。
もっと早くいじめられていることを知りたかった。
辛いことも
怖いことも
ちゃんと教えてほしい。
一緒に悩ませてほしい。
美奈を大切にしたい。
いつのまにこんなに好きになっていたんだろう?
いつのまにこんなに離れたくないって願ってしまっていたんだろう?
「美奈!簡単に死ぬなんて言うなよ!美奈がいなくなって悲しむ奴のこと考えろよ!!」
「そんな人いるわけないじゃん!」
ここにいるし…
「俺だって羽月ちゃんだって悲しむだろ?!まぢで簡単に死ぬなんて言うなって!」
「もうなにもかもうんざりなの!!ラクにさせてよ!」
そう言って美奈はポケットからカッターを取り出し手首に当てた。
「本気なんだよ…ねぇ空くん…今までありがとね?」
本気かよ!?
「まてよ!」
「なんで止めるのよ!!!!」
美奈が怒鳴った衝撃で美奈の手に持っていたカッターが激しい音をたてて落ちる。
俺がそのカッターを瞬時に拾い、刃をしまってからポケットへしまった。
「美奈!落ち着いて聞けよ。誰かが言ってたんだけどな、神様は乗り越えられない壁は、その人にはあたえないんだってさ。だから、神様は美奈がいじめっていう壁を乗り越えられると思ってあたえた試練なんだよ。」
「試練?」
「そう。だから一緒に乗り越えよう?」
「でも…無理だよ!」
「決めつけるな!弱音だって吐けばいいじゃんかよ!今日みたいに!受け止めてみせるから!」
その言葉を聞いてかはわからないけど、美奈が地面へぺたりと座り込んだ。
「うん…ありがとう…」
そうしてまた美奈は泣き出す。
「わかったから!もう泣くな?」
俺は美奈にそう言って無理に笑顔をつくって微笑みかけた。
もっと早くいじめられていることを知りたかった。
辛いことも
怖いことも
ちゃんと教えてほしい。
一緒に悩ませてほしい。
美奈を大切にしたい。
いつのまにこんなに好きになっていたんだろう?
いつのまにこんなに離れたくないって願ってしまっていたんだろう?