2人は無言だった。 この暗い空気の中、先に沈黙をやぶったのは私だった。 「ねぇ空くん…聞きたいことがあるんだけどね、私とは遊びだったの?」 「なんだよ急に…遊びな訳ないじゃん!」 「あのね、私聞いちゃったんだよ?美奈とはなんでもないってクラスの女子に言ってたとこ…」 真面目に問いかける私に、空くんは思いも寄らない反応を見せた。