「おはよぉ!羽月!また寝坊しちゃった!」


羽月も私がいじめられていることは知らない。


「美奈…今日も相変わらず遅いよ…」


「ごめん…」


「まぁいつものことだからいいよ…」


「ありがとぉ♪」


寝坊なんて嘘。


本当は毎日明日がくるのが怖くて眠れない。


それを羽月は空くんには気付かれたくないから、蒸したタオルでクマを薄くして、コンシーラーでクマを隠している。


それで、いつもと同じように振る舞うためにわざと遅刻をしている。


「そういえば美奈!関口くんと仲直りはできたの?」


あっ…羽月にまだ言ってなかったか…


「うん!!昨日話ししたんだ。そしたら、2人ともすれ違ってたみたい。もう大丈夫だよ♪一昨日は本当にありがとね!」


「仲直りできたならよかった♪もうケンカはするなよ?(笑)」


「わかってる!大丈夫だょ!」