「美奈…泣かなくて大丈夫だから。ゆっくりでいいから話して?」
「私…ね、そ…空くんにほっといて…って…言っちゃったの…朝のHRが終わってからずっと女の子に質問攻めされててね、それ見ててすごくムカついて…そっ…空くん…は悪くないのにね、勝手に怒って…」
「よくあることだよ。大丈夫だから。ね?運命なんでしょ!?だったらそれだけじゃ終わらないよ。」
「うん…ありがとう!」
そのまま私は羽月の胸で泣いていた。
次の授業の前にはなんとか落ち着きを取り戻して、羽月にまたお礼を言ってから自分の教室へ向かった。
一時間サボって、みんなの視線が痛いんだろうな。と思い、深呼吸をしてから教室へ入った。